※「Fate」シリーズと小説「モンテ・クリスト伯」のネタバレが含まれます。
巌窟王 エドモン・ダンテスの元ネタ
巌窟王 エドモン・ダンテスの出典・地域
出典 | デュマ著『モンテ・クリスト伯』? |
地域 | フランス |
巌窟王 エドモン・ダンテスの逸話
「モンテ・クリスト伯」とは
「モンテ・クリスト伯」19世紀のフランスの小説家「アレクサンドル・デュマ・ペール」による小説。
無実の罪で投獄された主人公エドモン・ダンテスが、監獄で14年の歳月を過ごしたのち脱獄し、巨万の富を手に。その後、モンテ・クリスト伯爵を名乗り、自らを陥れた者たちに"復讐"する物語です。
時代背景
物語は、1815年のフランスで始まります。
その前年に、皇帝ナポレオン一世がライプツィヒの戦いに敗れ失脚し、流刑の罪に処されたことから、「ルイ18世」がフランス王に即位しました。
しかし、長年の外国暮らしを送ってきたルイ18世は、革命を進展させたフランスの現状を全く理解できておらず、国民の不満は高まるばかりでした。
無実の罪で逮捕されるまで
マルセイユの船乗りであった「エドモン・ダンテス」(以下、ダンテス)は、恋人「メルセデス」との結婚も間近であり幸福の絶頂にいました。
そんなある時、航海の途中で亡くなった船長の遺言で、「ナポレオン」の流刑先に立ち寄ることになり、そこでナポレオンの側近である「ベルトラン大元帥」から手紙を託されます。
その手紙がダンテスの人生を狂わせることになるとは知らずに……。
ダンテスに忍び寄る罠
手紙を渡すことに成功した後、ダンテスは新たな船長に就任することに決まりました。
しかし、その出世を妬んだ会計の「ダングラール」は、ダンテスを陥れるためにある計画を行います。
ダンテスの恋敵「フェルナン」に、託された手紙は現政権を脅かす秘密文書であると嘘の密告をするように唆したのです!
その結果、ダンテスは身に覚えがない中、逮捕されることに。
無実の罪でシャトー・ディフ(イフ城)に投獄
逮捕された後、ダンテスは取り調べを行った「ヴィルフォール」に対して、自身の無実を証明するために託された手紙を見せます。
しかし、その手紙は、ヴィルフォール自身の破滅に繋がりかねない内容でした。
そのため、たとえ密告の内容が嘘であると判明しても、託された手紙を表に出させないために、ダンテスを生涯出所できないよう手配!
そして、ダンテスは無実の罪でシャトー・ディフ(イフ城)に投獄されることになったのです……。
神父との出会いと脱獄
獄中で飢餓自殺を図ろうとするまでに絶望したダンテスでしたが、隣の独房にいた囚人の「ファリア神父」(以下、神父)と出会うことで転機が訪れます。
ダンテスは神父にこれまでのことを語り始めます。
すると、神父はダンテスはハメられたことを看破!ダンテスは自らの身に起こった真実を理解し、陥れた奴らに復讐を誓います。
その後、神父はダンテスに様々な知識を与えました。
しかし、やがて病に倒れ、モンテクリスト島に隠された財宝の在り処をダンテスに託すと息を引き取りました……。
これを機に、ダンテスは神父の遺体と入れ替わることによって脱獄に成功。
投獄から実に14年経った日のことでした。
伯爵になり復讐に至るまで
脱獄に成功し、神父から託された財宝を手に入れたダンテスは、神父の推測が正しいことを知ります。
そして9年にわたる準備の末、イタリアの貴族「モンテ・クリスト伯爵」を名乗ったダンテスは、自身を陥れた仇敵へ、富と権力と知恵を駆使した復讐を開始するのでした……。
FGOでの巌窟王 エドモン・ダンテス
アヴェンジャーのクラスとは
Fateシリーズでは
「アヴェンジャー」とは、聖杯戦争には本来存在しない第八のクラスで、「復讐者」のサーヴァント。
Fateシリーズでは、第三次聖杯戦争でアインツベルンが召喚した「アンリマユ」のみがアヴェンジャーとして登場しました。
ルール違反をしてまで呼び出した切り札だったのですが、このアヴェンジャーは特別な人間でもなく、宝具も持たなかったので、最初期に敗退し、大聖杯に収められます。
これにより、聖杯が間違った形の願望機へと変貌しました。
FGOでは
2016年2月に行われた空の境界コラボイベント「空の境界/the Garden of Order」の黒幕として登場したのが初出。
「待て。しかして希望せよ」という台詞を残して消えましたが、これは上で紹介した「モンテ・クリスト伯爵」こと「エドモン・ダンテス」が発した台詞。
コラボイベント実施時には、まだ不確定だった黒幕の正体でしたが、後に期間限イベント「監獄塔に復讐鬼は哭く」開催と同時にサーヴァントとして実装されたことで明らかになりました。
宝具【虎よ、煌々と燃え盛れ】の由来
宝具【虎よ、煌々と燃え盛れ】は、「モンテ・クリスト伯」をモチーフとしたアルフレッド・ベスター氏が発表した著作「虎よ、虎よ!」(英語原題:Tiger! Tiger!)が由来と思われます。
※以前は「わが赴くは星の群」の作品名で刊行されていました。
原題の "Tiger! Tiger!" は、ウィリアム・ブレイクの詩集「無垢と経験のうた」に収められた詩「虎」 (The Tyger) の冒頭「虎よ! 虎よ! あかあかと燃える」 (Tyger, Tyger, burning bright) に由来しています。
それらが合わさって、宝具名となったと推測されます。
ちなみに、日本のアニメ制作会社ゴンゾはこの作品をアニメ化しようとしましたが、著作権の関係で実現には至らなかったとのこと。
そのため、本作のモチーフとなった「モンテ・クリスト伯」を「巌窟王」としてアニメ化した経緯があるとか。
巌窟王 エドモン・ダンテスの評価
★5 巌窟王 エドモン・ダンテス
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高威力多段Q宝具で獲得したスターを使い、次ターンにクリティカルを狙うという運用が強みの復讐者。 ただし、メインアタッカーというよりは、高いスター生成力や讐クラスによるスターの配布偏りを活かした、スター供給役としての側面が強いサブアタッカー運用がメイン。
なお、Qサポが得意なスカディと組み合わせれば(俗に言うスカディシステム)、大半のクエストで3T周回が可能。 礼装の自由が利くようになりやすいので、特にイベントの周回で重宝する存在となる。
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