玉藻の前の元ネタ
玉藻の前の出典・地域
玉藻の前(妲己)の逸話
九尾の狐と言えば、言わずと知れた大妖怪。
様々な伝承や創作物に描かれている通り、日本の三大悪妖怪のひとつに上げられている九尾の狐ですが、最古の伝承は中国・殷の時代にまで遡ります。
殷王朝滅亡の原因・妲己
殷王朝は九尾の狐の所業が原因で滅亡しました。
この時代の九尾の狐は、「妲己」と呼ばれる絶世の美女に化け、当時の殷王朝の長・紂王の后となりました。
后となった妲己は、紂王を自分の言うことなら何でも聞く傀儡に仕立てあげ、紂王を通じ暴虐な政治を行っていたのです。
周辺諸氏族の反発
しかし、そうした好き勝手も長くは続きません。
暴虐な政治に反発した周辺諸氏族の恨みを買い、やがて滅ぼされたことから、カンセ的にではありますが、妲己(九尾の狐)が殷王朝を滅ぼしと言っても過言ではありません。
殷王朝の滅亡の時期と同じく妲己の正体もばれ、本来の姿(九尾の狐)を現した末に討伐されてしまいます。
しかし、その後も九尾の狐の悪評は続き、殷に続く周の時代や天竺(インド)でも、同じような伝承が伝えられています。
玉藻の前と呼ばれる所以となった伝承
日本における九尾の狐の伝承も、美女に化け権力者の懐へ飛び込むというものでした。
この時に名乗った名前が"玉藻の前"なのです。
前述の伝承のように、政治に口を出したわけではないのですが、懇ろの関係となった権力者・鳥羽上皇の容体が次第に悪くなった原因とされ、さらに陰陽師・安倍泰成※によって、「人間ではない」と正体をバラさたことから、宮中を追われる結果に。
Fate世界の玉藻の前
Fate世界の設定では九尾の狐の伝承とは異なります。
本当の姿は、太陽神として崇拝された「天照大御神(アマテラス)」らしいのです。
ある時、人間に興味を持ったアマテラスが、自らの記憶を一部封印し人間に転生。
その転生した姿が、後に玉藻の前と呼ばれることになる少女でした。
ということで、Fate時空の玉藻の前は、妖怪の玉藻の前とは似ても似つかない存在なのです。
……しかし、本来の伝承のように5つの王朝を滅ぼしたと自白もしており、やはり九尾の狐の疑惑は晴れません。
FGOでの玉藻の前
ストーリーでの活躍
メインシナリオでは「第四章 死界魔霧都市 ロンドン」の終盤、唐突に登場。
坂田金時の召喚にタダ乗りし、「ご主人様とのハネムーンへの予行練習」という理由でロンドンに現れ、二コラ・テスラの足止めをしました。
また、亜種特異点Ⅲ「下総国 英霊剣豪七番勝負」では、サーヴァントではなく一般人(おたま)として登場しました。
そして、期間限定イベント「カルデアサマーメモリー」にて、水着姿の玉藻の前が登場。
水着(ランサー)の玉藻の前の宝具は「Fate/EXTRA CCC」における、最強物理スキル「呪相・玉天崩(別名、一夫多妻去勢拳)」を彷彿とさせる金的アタックとなっています。まさに男性特攻。
宝具【水天日光天照八野鎮石】
宝具【水天日光天照八野鎮石】で使用する鏡は「玉藻鎮石(たまものしずいし)」。
この玉藻鎮石は後の「八咫鏡(やたのかがみ)」と言われており、ここでもアマテラスとの関連性が見受けられます。
※八咫鏡は天照大神が授けた三種の神器、鏡・玉・剣のうち、鏡を指す物。
玉藻の前の評価
★5 玉藻の前(ランサー)
|
・男性特攻宝具で汎用性が高い ・全てのカードが高性能で星出し・NP効率共に良好 ・単体に確実に魅了を付与 ・無敵も可能で耐久性有り ┗2つのデメリット付きスキルにより、癖が強い
|
★5 玉藻の前
|
・Aパでは必須級のサポーター └宝具とAバフを付与し続けられる ・唯一味方全体のスキルCTを短縮可能 ・ほぼ確実にチャージ減を成功させる ・宝具とスキルで味方のHPを回復 ・自身は高倍率の防バフで耐久も完備
|
FGO以外のFateシリーズ登場作品
Fate/EXTRA
「マスターに一目ぼれした」という理由で召喚に応じ、聖杯への願望も「良妻として愛されたい」という恋に生きるサーヴァント。自らを「良妻」と称し、主人公と恋人関係になろうと振る舞いますが、時折行き過ぎた言動もあり、周囲からは"ヤンデレ"と評価されることも。
良妻になりたいという気持ちだけで
本来なら神クラスの彼女は聖杯戦争に参加するような英霊ではなく、良妻になりたいというたった1つの想いを実現させるために、半ば強引にサーヴァントになり、聖杯戦争に参加しました。
そのせいで、九尾が一尾になってパワーダウンをしていますが、本来の九尾の力を取り戻したら百の英雄であっても返り討ちにできるらしいです。
▲八本を封印した一尾が今の状態で、九尾状態になれば三千世界(10億個の世界)を滅ぼすことができると自負している
Fate/EXTRA CCC
新衣装として露出度の高い小悪魔風のゴスロリめいた洋装で登場。
FGOで実装済みのタマモキャットを含む、タマモナインが初登場した作品でもあります。
ちなみに、判明している6騎は以下のような主義嗜好の持ち主。
主義嗜好 | タマモナイン |
高級品嗜好 | タマモグッチ |
マイホーム至上主義 | タマモデルモ |
野生の獣 | タマモキャット |
敏腕美人秘書 | タマモヴィッチ |
お姫様日和 | タマモノヒメ |
不思議ちゃん | タマモアリア |
Fate/EXTRA CCC FoxTail
「Fate/EXTRA」ならびに「Fate/EXTRA CCC」のコミカライズはネロが主人公のパートナーですが、「FoxTail」では玉藻の前が主人公兼ヒロインとして活躍しています。
Fate/EXTELLA
とある理由で傾国モードになり冷徹な性格。
そして、とうとう主人公と一線を越えた関係になったらしいが……。
FGO攻略Wikiおすすめ記事リンク