【FGO】「金角＆銀角（＆銅角）」「哪吒」の解説｜星の三蔵ちゃん、天竺に行く

FGOにて開催された「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」の舞台である西遊記。今回は、この物語に登場するキャラクター「金角＆銀角（＆銅角）」「哪吒」を紹介します。

金角&銀角（&銅角）

第二巻「平頂山蓮華洞の妖姉妹」に登場した金角と銀角、そして銅角。
イベントでは、ゴルゴン三姉妹がそれぞれ割り振られています。金角にはステンノ、銀角にはエウリュアレ、銅角にはメドゥーサです。

FGOの金角・銀角（&銅角）

西遊記では、平頂山蓮華洞に住居をかまえた金角と銀角が、三蔵一行と対峙します。銅角は……？と疑問に思われるでしょうが、銅角は西遊記に登場しません。
仲の良い姉妹愛なのか、ただ単に妹を弄りたいだけなのかはわかりませんが、メドゥーサ（銅角）は姉二人に無理やり付き合わされているようです。

それは、概念礼装「星3 三色兼備」のフレーバーテキストから確認できます。また、イラスト的にも金角・銀角はノリノリですが、銅角は恥じらいの様子を見せているので、自分の力ではどうにも出来ない戸惑いがあるのがわかります。

それにしても、「星4 ステンノ」「星3 エウリュアレ」がそれぞれ金角・銀角に割り振れられるのは、カードの枠的に順当ですが、エウリュアレと同じ星3なのに、星2以下の銅枠（銅角）に降格させられたメドゥーサは不憫で仕方ありません。

まあ、そんな不憫な姿が描かれたイラストはとても素晴らしいので、描いた青乃純尾さんには感謝しかありません。

それでは、FGO内での話はここまでにして、ここからは西遊記の金角・銀角についてご紹介していきます。

西遊記の金角・銀角

前述したように、西遊記の金角・銀角は三蔵一行と対峙した、簡単に言うと敵の妖怪です。

名前を呼んだ相手が一言でも返事をすると、そのまま吸い込む瓢箪「紫金紅葫蘆」など強力な宝具や、山を動かす妖術を使い、三蔵一行を窮地に陥れます。
紆余曲折あり最後には、一人生き残った悟空が二体を退治しますが、それでめでたしめでたしというわけでなく、驚愕の事実が明かされるのでした。

正体は神の弟子

金角・銀角の正体はなんと、太上老君の金炉・銀炉番の童子でした。
太上老君というのは道教の神。道徳天尊や混元老君とも言われており、道教の中で一番偉い三人の神様の一人です。また、西遊記や玉藻の前の元ネタでも触れた「封神演義」で扱う武器、宝具（封神演義では宝貝）の作成者としても出てきます。

妖怪たちが使う宝具の所有者

西遊記に登場する妖怪たちが使う宝具は、太上老君の処から盗まれたものが数多くあり、金角らが使用した宝具もその中の一つです。

セキュリティをしっかりしていれば、三蔵一行の旅も幾分楽になったかもしれませんので厄介者扱いされそうですが、孫悟空が持つ如意棒も実は太上老君が作った宝具なので、太上老君がいなければ孫悟空の活躍はなかったかもしれません。

ところで、銅角なんてでっち上げの存在を作るよりも、金角・銀角に馴染みのある太上老君にメドゥーサを割り振ればいいと思うのですが、それはメドゥーサが姉二人よりも地位が上になってしまうので、許されないことなのでしょうか。
やはり、不憫です。

哪吒

三蔵一行の前に度々登場した哪吒は、西遊記、そして先ほど太上老君で触れた封神演義の登場人物です。
どちらの物語も細部や戦いの背景は違いますが、主に主人側の味方として活躍しています。

西遊記の哪吒

哪吒は道教で崇められている少年神で、読み方は「なた」であり、少女でもないので那珂ちゃんでもありません。

孫悟空を紹介した記事で、孫悟空は天界、幽冥界とも対立する暴君と紹介しました。
その暴君が天界を暴れ回った際に、哪吒は他の神々と共に討伐を買って出ましたが、あえなく敗退。その後、孫悟空が三蔵法師の弟子となった後は、その旅を見守る（見張る？）立場になり、何度か窮地を助ける存在に。
昨日の敵は今日の友というやつでしょうか。

FGOの哪吒

イベント内では、玄奘三蔵に試練を課したり、加勢したりと三蔵の覚醒を促す存在として登場。
最初は、シルエットで登場していましたが、後々李書文に、孫悟空と並び称される花形と正体を見破られました。

その後、FGOには長い間音沙汰もなかったのですが、「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」登場から一年半後にプレイアブルキャラとして実装されました。

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